院長 菊岡慎友 インタビュー

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ご出身大学はどちらですか?

駿河台の日大歯学部です。
卒業後、歯周病に興味があり、歯周病(ぺリオ)医局に入局しました。歯周病治療で有名な伊藤公一先生がいらっしゃったこともあります。
伊藤先生は9時半から5時まで診療して、その他の時間で研究しなさい、という先生でした。伊藤先生が朝7時前にいらっしゃるので、その前にお茶出しに行って、遅いときは夜中まで研究していました。

 

結構ハードですね。

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その頃大学の近くに住んでいました。
寝て、起きて、7時前には大学に行ってお茶出して教授と話をして、そこから研究の準備をして、医局の仕事をこなして、9時半から診療して、診療も昼休みが明確になくアポイントの状況次第なので9時半から5時までずっと診療室にいて、終わったらやっと研究の時間です。
大学院では、機能水の研究をしていました。大学院生で医局の一年目、入局してからは、自分の技術の向上のためと研究を医局に所属し勉強させていただいている…そんな感じです。1年で10キロも体重落ちて、2年目の健康診断で「こんなに減っている」みないな。(笑)大学院生ってみんなそんな感じです。

 

その時の経験って、先生の中でどんな感じなんですか?

その時大変でした。
しかし、診療も研究もつらい中やっていけたのは、いろんな意味で「自分は歯科医師としてどんな風にやっていけばいいのか?」の大本の「屋台骨」を作っている実感があったからです。
あの時の経験があるので、自分自身がどんな状況であっても「患者さんのため一生懸命やる」という「屋台骨」は揺らぎません。
患者さんはドクターが「どんな体調か?」ということは関係なく、「治してもらえる!」と思って来る。僕がいくら飲まず食わずでも患者さんは「大学病院だから、いい治療をしてもらえる」と遠くから来てくれているのです。それに「いかに応えていくか?」という事を、医療人としての「基本」を叩き込まれました。

 

それが今でも先生の「屋台骨」なんですね。

日大歯学部には「保存学教室」の中に「修復学」「歯内療法学」「歯周病学(ペリオ)」と3つの教室があり、昔から言われていることがあります。

「修復学」は窩洞形成(かどうけいせい:虫歯を削ったあと、修復する材料・つめ物の特性に合わせて、削ったあとの形を整えること)が上手くできる人。
「歯内療法学」は、「根っこ」の治療をやるので、「根管形成」が上手くできる人。
「歯周病学」は何をするところかというと、「人間形成」をするところだと。(笑)

そういう意味では厳しい医局で、医療人として患者さんのいないところでも「態度」とか、「考え方」とかすごく叩き込まれました。
伊藤先生の最後の年が、僕が一年目のときで、「最後の弟子」なのですね。他に行って「伊藤先生に教わっていた」となれば下手な動きはできないですね。

今も大学の医局に伊藤先生の直系の弟子で、僕が「師匠」と仰ぐ先生にいまして、その方は医療人としての考え方がすごくしっかりとしていて、診療の技術もすごい。
形成ひとつ取っても妥協なく、仮歯を作るのも「ほんとにこれ仮歯にしちゃっていいんですか?」と言う位キレイに作るような先生で、その先生みたいな診療ができるようになりたいと思いました。

大学病院を辞める時に、自分の医療人としての技術を向上したいと思い、師匠も治療に来る歯科医院で勤務、そこで常勤として3年働きました。その後、今年の4月からひまわり歯科の院長となりました。

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いよいよ、腕をしっかり皆様にご提供するという段になったわけですね。楽しみですね!

前にいた医院でも「先生がいい」といって来て下さる患者さんがいて、こちらに移るといったら一緒に来てくださった方もいらっしゃいます。また、大学病院にいた時に診ていた方で、わざわざ連絡をくださって来てくれる患者さんもいます。ずっと繋がって来てくださっているので、本当にありがたいですね。

 

「機能水」の研究は続けているのですか?

「機能水」の研究に関して、今はしてはいないですが、いつか機会があればまた携わりたいと思っています。
実は「機能水」は、臨床応用するのは難しいです。僕も「口腔機能水学会」というところで、発表させてもらったりしたこともありました。
「機能水」の研究を経験して、「機能水」の効果を実感したことで実用化をぜひともしてほしい、もっと一般に広がってほしい!と思っています。

しかし、「機能水」が何で効くのか?が、いくら研究してもわからないのです。「エビデンス(証明)」が、なかなか作れない。
日大は昔からその研究を行っていて、多少エビデンス(証拠)となるような論文も出しているのですが、決定打となるものがなかなか無い。患者さんに聞かれても、説明しづらいんです。

でも、研究して一番「すごいな!」と思ったことがあります。
研究の際、細胞を培養して使うんですけれど、細胞培養に「生理食塩水」をピュッとかけると細胞はすぐに死んじゃうけど、でも「機能水」をかけると細胞は死なないんですよ。水の成分としては、そこまで大きく変わらないんです。「生理食塩水」といえば、体内に普通に回っている水ですし、「機能水」の方が生体の成分と違う水なのに、細胞がすぐに死なないのは何でなんだろう?と。

研究している時に指導していただいた先生も「何で死なないんだろう?不思議だと思わない?細胞を殺さないんだよ。」と。
歯周病菌には効いて殺菌してくれ、汚れも流してくれるのに、生体には影響がなくて、影響ないどころか、むしろ傷の治りを早くしてくれる。日大でもいろいろな方面から分析していますが、難しいですね。

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こちらの医院では、機能水の導入をするのでしょうか?

機能水を根管治療(こんかんちりょう:歯の根・神経の治療)で使おうと検討している最中です。

 

話は戻りますが、どうして歯科医師を目指したのですか?

父が医者でした。
高校卒業したころは、医者にもなりたいけど、車とか機械系も興味があったので機械系の学部にいきました。しかし次第に、自分の中で「医業に携わりたい」という思いが強くなりました。
大学卒業する頃になって父親の偉大さが自分の中で大きくなっていき、思い切って大学を中退して、歯科大学に受験し直しました。

 

突き詰めるタイプですか?

夢中になると、それ一本になっちゃいます。
精密機器が好きなので、仮歯を作る細かい作業などは大好きです。
「もっとチャチャっとやって」と言われても、本気になっちゃう。(笑)

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患者さんとの向き合い方も、突き詰めるのですね?

ペリオ(歯周病)を学んでいるので、「口腔内の虫歯だけ治せばいい」というのではなく、「なぜこの虫歯ができたのか?」と原因を追究してしまいます。
そこから良い口腔内、ひいては「その人自身が健康になってほしい!」という思いでいます。

 

ひまわりデンタルクリニックを、どのような医院にしたいですか?

今までが「突き詰めて」やってきました。
前にいた医院では、自分自身の技術、知識、教育など突き詰めてやってきました。時には、研修医の先生やスタッフに怒り「この先生、怖い」と言われながらやっていました。
でも、こうやってひとつの医院を任されたら、怒るだけではダメで、医院の雰囲気を大切にしたいと考えています。子供好きの前院長の人柄も好きなので、優しい良い雰囲気は引き継ぎつつ、治療の時は締めてやりたいと思っています。ちなみに、前院長とは大学時代につるんで遊んでいました。(笑)

 

子供好きとのことですが、お子さんがいらっしゃるそうで・・・。

はい、3人いて、年子です。今度、上の子が3歳になって。3.2.1歳、全部女の子です。「慣れている」というより「生活」です。(笑)
子供の治療についてもウェルカムです。

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お父さんお母さんによく「うまく歯磨きできない」「秘訣はないのですか?」と聞かれます。2歳児の歯磨きは、泣いて、わめいて、押さえつけてという感じのおうちもあると思います。
でも、自分のウチの子供は、そんなに押さえつける事はないんですね。
「何が違うんだろう?」と思ってよくよく考えたら、僕、子供の前で一緒に歯磨きするんですよ。
「歯を磨くの、楽しい!」という感じで、笑いながら歯を磨くんですよ。
子供が見ていると、自然に真似します。
「パパの歯ブラシ動かす!」と言って動かしてもらって、楽しそうにやってもらうと、子供も「あ、こういうの、自分もやられてもいいものなんだ」という認識が自然に出来てくるみたいです。 自然と受け入れてもらえますし。

 

なるほど!それは面白いですね!

それは、実際に自分が父親になって発見できたことですね。

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お父さんお母さんが、歯磨きしているところを子供に見せる!

だいたい、お父さんお母さんは自分は「パパパッ」て磨いちゃって「子供の歯磨きをしなくちゃ!」となります。
子供の歯磨きは、腕を押さえて汗だくになって「いいから!磨いて!」ってなるんですけれど(笑)、そうじゃなくて、まずはお子さんがお父さんお母さんと一緒に磨いてみるのはどうでしょうか? 5分とか10分とか、そういう時間を取ってもいいんじゃないか?と思います。
子育てが忙しくても、その時間なら取れますよね。そこを省いて、子供の歯磨きに四苦八苦して20分30分掛かることを思えば、1日の中で5分10分、その時間を作った方が、結局、歯磨きの時間が短くて済みますよね(笑)。

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そういうこと言う先生って、あまりいなかったんですね。
「親が楽しそうにしていること」って、子供は絶対に真似するんですよ。
「パパの歯磨きする!」と言っても、当然出来ないんです。
口の奥に歯ブラシ突っ込まれることもあるんですけれど(笑)、そのときに親が「痛い」とか「気持ち悪い」という顔をすると、その顔を見て子供は学ぶんですよ。
「それ以上入れると、ダメなんだな」と経験として覚えていくので、子供が自分で歯磨きする時も、奥のほうに入れてオエってならないですし。

 

それ、ウチの中でも出来ます!家族みんなで歯医者さんに行くというような「ホームドクター」としてお願いできるのでしょうか?

家族で来てもらえば、お子さんの治療もしますし、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんもの治療も幅広くします。
インプラントも、ペリオ(歯周病)があったら出来ませんので、そこから治していきます。そのために今までその技術(歯周病)を学んできたので。

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インプラントについてはどうお考えでしょうか?

今の「インプラントの問題の原因」は、「歯が無いから、インプラントにしましょう」といってインプラントを埋入(まいにゅう)して、上部構造を作ってということがパターン化してしまっている事です。
「自分の歯」と「インプラント」を比較した時に、何もしなければどっちの方が持つか?というと「自分の歯」の方が長く持つ訳です。
「インプラント」は、「自分の歯」よりももっと慎重にセルフケアをしなくてはならないのです。
しっかりブラッシングできるようになり、口の中の状態を自分自身でコントロールできていなければなりません。
そういった意味でもインプラントは自分の歯を手入れする以上にケアをしなくてはなりません。

歯が無いからと言って、いきなり来て「インプラント入れてください」と言われても入れません。
そんな簡単に入れられません。まず、口腔内の環境を整えてからです。具体的には歯周病や虫歯などを治してから、インプラントをやらなくてはなりません。

私生活も含めて見て、いいかどうかを判断して、無理な人には「無理です」と言います。
経営の面を考えれば、(インプラントを)打っちゃえば儲かりますが、自分の信条にも反しますし、今まで勉強したことが何も役に立たないことなります。
なにより、インプラントは経営の為ではなく患者さんの為に行う治療です。まずは患者さん第一です。

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そういう先生がいると分かり、安心しました!

ありがとうございます。
生涯健康でいるためには、しっかり噛んで食べられることが本当に大事なのです。
歯が抜ける原因の一因である歯周病ですが、その菌は全身に回っていろいろな疾患(糖尿病、心疾患他)を引き起こすことが最近の研究で分かってきています。
噛む事は、脳にも刺激を与えますし、唾液の分泌も促され、ドライマウスの予防にもなります。
ひまわりデンタルクリニックでの治療で、患者さんのQOL(quality of life、クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)向上のサポートができれば、こんなに嬉しい事はありません。

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インタビュー:2017/4/26

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